October 13, 2007

ヒマラヤンカレー

 カレーは好きだが、辛いのは苦手だ。テレビ番組で“○倍カレー”などと言ってタレントに食わせてひーひー言わせてるのを見ると「あほか!」と思う。先日も何日間もかけて煮込んだスープに秘伝の数種のスパイスをブレンドしたものを加えてさらに寝かしたりなだめたりすかしたりして、じっくり作り上げた英国風カレーに、最後に唐辛子を大量にぶち込んで「はい30倍カレーです」と言ってにこにこ顔で提供していたカレー店があった。意地とプライドがあったら、最後の唐辛子はないんじゃない?

 “旨い”の語源は“甘い”である。
 
 マイ唐辛子なるものを持ち歩いている若者(自分より年下は取りあえず若者のカテゴリーに入れてしまう)が確実にいるらしいという話を聞いたのは2、3年前か。それはぴりりとかくし味なんてモノではなく、どんなものにも大量にぶち込むようだ。私が料理人なら、即刻退場だね。
「これがいいんですよぉ〜。全然辛くないですよぉ〜」ってのは
「ええ、私、いわゆる味音痴なんですぅ〜」って言っているのと同じだ。

 カレー話で興奮してしまったか。

 絵は最近見つけたN村橋のヒマラヤンカレー『サグーン』のAセット。皿上部左からサラダ、カレー(数種の中からチョイス。この日は豆のカレー)、アチャル(かの地の漬物のようなもの)、で、焼き立てのナン。ネパール人のお兄さんが注文を取りに来る。
「カレーハ、フツー、カライ、モットカライ、ドウシマスカ?」
「辛くないのがイイんだけど…」
「ジャ、フツーデ」
で、出てきたカレーはちょっと辛かったけど十分美味しく頂けた。食後にドリンク(これもチョイス。私はアイス・チャイ)が付いて、880円也。満足満足。

 しかし、これがインドカレーとどのへんが違うのかってことは良く分からなかった(インドも地方によってかなり食文化が違うらしい)。

 お持ち帰りメニューを見ると、ネパールダルバートセットやセワク(ネパールの焼き肉料理)、インドビールなんてのもあるようだ。ちょっと面白そうだぞ。

唯一残念なのは、仕事でN村橋に行くのは2ヶ月にいっぺんくらいなんだよなぁ…。