August 31, 2007

展覧会 2つ

 今月は2つの絵本原画展に行きました。

ボローニャ 一つ目は『ボローニャ国際絵本原画展』
毎年夏の暑〜い時期に、東京は板橋区立美術館で開かれています。
 今年は「えっ、何故これが?」という作品はほとんどなかったものの、ずば抜けてイイ作品もなかったかなぁ…(お前が言うな)。
 チラシで使われている初期のファミコンみたいな絵(今それを出すのだから意図はあるのでしょうが)は、全く共感できませんでしたが…。
 全体を遠しての感想は--毎年そうだったような気がするのですが--“労力をかけたと感じさせる作品が多い”なぁ、と。手数をかけている作品はどれも“濃い口”な感じがして、あまり力が抜けないかなぁと感じました。

 東京展はもう終ってしまいましたが、(去年と同じなら)兵庫、愛知、石川、鹿児島と巡回するようです。


うらび もう一つは『ブラティスラヴァ世界絵本原画展』
こちらはREDSのお膝元、浦和市にあるオフィシャルショップ、ボルテージの横のうらわ美術館です。
 試合前に行ったのですが、とても良かったです。ボクにとっての収穫はヨゼフ・ラダというチェコの作家と出会えたこと(もちろん故人です)。
 受賞作品の数々も良かったのですが、チェコの絵本界における伝説的作家の作品をじかに見ることができ、それがまた僕が一番好きな「くだらなくてばかばかしい世界」を描いているもんだから、夢中になりました。

 「あのテイストはどこかで感じたことがあるような気がする」と、それから数日ず〜っと考えていて、ようやく分かりました。杉浦茂さんのマンガと同じ雰囲気なんです。力が抜けた線と形。大の大人があまり意味のない事をきちんとやっているところ。こんな作品を生み出すヒトになりたいなぁと、ず〜っと思っていたのでした。う〜む、そうかそうか。

 この後に試合が控えてるのでゆっくりも出来ず(それでもスタジアムに入ったのは6時になっちゃいました ^-^; )、残念。
 サイフに余裕がなかったので図録が買えず、残念。
 筆記用具を持っていなかったので、模写が出来ず、残念。
 浦和は遠くてもう行かれず、残念。
 (図録、通販で買おうかなぁ…)

 原画の展示も充実していましたが、子どもが遊べるコーナーにあったチェコのおもちゃがイイ!
さらに上映されていたアニメーションが秀逸。
(三作の中の『わらべうた』が面白かった!)
 真剣にくっだらない(教訓的ではない)ものを作っている姿は、尊敬しますね〜。