March 20, 2008

春の悩み

卒業シーズン真っただ中。卒業も入学も新たな旅立ちも、遥かかなたに過ぎ去った身としては心穏やかに遠くから眺めているだけなのだが、この時期特有のイラ立ちがある。

松任谷由美の“春よ〜”っていうの、止めてくんない? あと“かなし〜ときが〜”ってのも。

私はあの声が大嫌いだ。虫唾が走るとはこのこと。以前にも書いたような気がするが、テレビをつけている時にあの声が流れたら、即座にリモコンで消音にする。リモコンが見当たらない時などは、メインスイッチを切る。買い物中の店の中で流れたりしたら、とりあえず一旦はその店から出る。藤井フミヤ、YUKI、椎名林檎、石井達也などなど?これらが私にとっては“アレルゲン・ボイス”だ。とりわけ春は松任谷が危険だ。

東京12チャンネル系列の朝の子供番組『おはスタ』をよく見る、というが眺めている。子供向けの番組というよりおもちゃやゲームの販促のための番組なのだが、民法他局の同じようなワイドショーで朝っぱらから誰が殺されただのどこの役所がインチキだだのどこが燃えてだのという殺伐とした話題を見せ続けられるのも嫌なものだから。

毎年この時期には、全国の小学生の卒業や別れの風景を取材して放送する。これがなかなかよい。密度の高い人生を歩んでいる小学生が卒業に笑い別れに泣く、そのどれもが本物の姿だ。めいっぱい生きている子供たちの姿はまぶしく、年々いい加減になっている自分の人生を照らし合わせては、やる気を出したり少しがっかりしたり?。

BGMに安易に松任谷を使わないのもいい。