February 23, 2009

お風呂のお供

時間がある時には半身浴をする。まぁ美容と健康がどうしたとかお気に入りのアロマがどうだとか、そういうおされな事でもなくただ何となく始めたのだが、これがなかなかよい。週に2、3回くらい。

風呂用のラジオを聴く事がある。しかしこれは番組に気をつけないと、音楽番組などで大っ嫌いな楽曲が流れた時など大慌てで選局を変えなければならないので厄介だ。一日の疲れを癒すリラックスタイムに、まっとうやゆみだのYUKIだのふじいふみやなんぞという最悪なものは聴きたくはない。

CDなら落語がイイ。ジャケットの演目の後には大抵録画時間が書かれているので、目安になる。湯船に浸かって志ん朝を聴くなんざぁ、ちょっとしたお大尽気分。

活字中毒者のお供は本なのだが、いつも読んでいる文庫本や単行本は風呂には持ち込みづらい。お湯がかかったり湿気を吸ったりしてぼわぼわになる。一度ぼわぼわになると乾かしてもぼわぼわのままかぴかぴになり、二度と元の姿には戻らない。

そこで登場するのが、書店のレジ横に置いてある主に出版社発行している小冊子だ。B5サイズで60〜150頁くらい。その月にその出版社が出した新刊の紹介、その作者との対談、その周辺に関する読み物といった内容が中心で、連載小説やエッセイが掲載されているものもある。

・アスペクト(アスペクト出版)
・本の旅人(角川書店)
・ウフ(マガジンハウス)
・アスタ(ポプラ社)
・本(講談社)
・scripta(紀伊国屋書店)
・図書(岩波書店)
ざっと見たところ現在我が家にはこれらの冊子が、本棚の片隅で登場の待機をしている。

これらの冊子は“無料”、“free”とい書かれているものもあるが値段の付いているものもある(80〜250円)。値段が付いていても、大抵の場合“ご自由にお持ちください扱い”がされている。値段の所にテープが張られていたりマジックで消されていたりする。まぁ半分宣伝みたいな冊子だから、お金はいいやと、出版社側なのか書店側なのかは分からないが太っ腹な事してくれちゃってるので、こちらはお言葉に甘えて頂いてくる。ただなので、湿気を吸おうがぼわぼわになろうが構わないのだ。かくして出版社刊行の冊子はお風呂の友になる。

昨日行った書店では、こういった冊子を手にするのが初めてだったので、レジのお姉さんに確認を取った。冊子は、そのまま持って行ったら万引きかと思われるくらいにちゃんとした作りなのだ。
「これってタダなんですか?」
「少々お待ち下さい」(あ、しまった。新人さんだ…)
「お待たせいたしました。こちら全て無料になっていますので、どうぞお持ちください」
「そうですか、じゃぁ頂いていきますね」
「袋にお入れしましょう(ありゃりゃ…)。 ありがとうございました。またどうぞご利用くださいませ」

タダなのに…すまんすまん。