January 16, 2008

コピ・ルアック!

“さぁキミ達は今日から大人です。良かったね”なんて、大人達にいいように利用されている時点で、それはもう子ども扱いなんだよ。こういうくっだらない習慣がなくならない限り、この国はますますガキ化一直線だなぁ。

ようやく『かもめ食堂』を観ました。噂には聞いていましたが、何ともまぁ心地よい映画でした。今日のタイトルは映画に出てきたコーヒーが旨くなるおまじない。だからどう、という事のない内容を、ある意味象徴しているような気がしました。コーヒーが旨いかどうかは、気持ちの問題なんだし。(映画全体では、どうしてスーツケースの中身がああなったのかという疑問と、抜群に旨いはずのコーヒーを入れるお湯が太すぎるという突っ込みはあるのですが…)

観終わっての感想は“この3人でしか作れないな”という事と、“こういう生き方は女の人ならではだな”という事。本当に、最後の最後に、「なるようになるのよ」という生き方が出来るのはたぶん女の人。家族を食わせるといったような事を抜きにしても、男はもっと往生際が悪い。(私のように家族を食わせるという課題がクリアできない男であっても)

“生きたいように生きるのよ”という原作を女性が作り、女性が脚本・監督をし、女性が演じた作品は、軽やかで骨太な“男前な”映画でした。こういう気持ちのイイ映画、日本が舞台ではたぶん作れないだろうと思ってしまうのが、カナシイところです。まず第一に、いつまでたってもお客さんが来ない食堂という始まりが無理。でも、フィンランドなら可能かなと思わせてしまうところが、ナイスな選択です。

このDVDを借りに、数年ぶりにレンタルビデオ店に行きました。
でも、もはやそこはレンタルビデオ店ではなく、レンタルDVD店なんだなぁ。ふ〜ん。

Posted by kojiyan at 22:54:15 | from category: Main | DISALLOWED (TrackBack) TrackBacks
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